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アンチパターンから学ぶ目標設定

目標設定のあるある失敗とその解決策3選

大きすぎる目標を掲げて挫折

例) 収益月30万という目標を掲げるも、実際には月1000円しか収益出ず………

解決法)目標を細分化して、月1500円、2000円、3000円…と短期間で達成できそうなものにする

なにかを始める前は夢いっぱいです。

「おもしろそう!」 「こんなことができるはず!」

と考えて、「世界を変えてやる!」と意気込みます。

しかし、実際にやってみると思ったよりもうまくいかないことが多いです。

「世界を変えたいのに、実際には自分のまわりにすら届いていない…」

「成果でない → 楽しくない → 続かない」の負のループをやめて、

「小さい成果を出す → 嬉しい → 改善 → もっと成果でる → 楽しい → 続ける」の正のループにしましょう。

月30万円を目指してて月2000円になったら悲しいけれど、月1500円を目指してて2000円になれば嬉しく感じられます。

「1日1本」など、数値目標だけを追いかけて目的を見失う

例)「毎日投稿する」

解決案) 目的に立ち返ろう

初心者あるあるとして、毎日投稿することだけを目標としていると目的を見失うことがあります。

SNSマーケティングや初心者向けのガイドではとにかく「毎日投稿すること」の重要さが強調されます。

しかし、「毎日投稿する」ことでコンテンツが陳腐化していく、飽きられる、自分も飽きるということも考えなければなりません。

「毎日投稿する」意味はなんでしょうか。

  • 量をこなすことで作業に慣れる
  • 作品をたくさん作ることでクオリティーを上げる
  • ユーザーの目に触れる機会を増やしてファンを増やす…

「毎日」に縛られて何も考えずに、やりたくないのにだらだら続けるのは本末転倒です。

「クオリティーを上げる」が目的であれば、本当は時間をかけることが必要なのかもしれません。

「ファンを増やす」が目的であれば、成果が出ていないなら別の手法に切り替える必要があります。

数値目標にこだわらず、「自分の目的」にあった行動計画を立てましょう。

失敗したくないからやらない

例)やってみてうまくいかなかったらどうしよう…

解決法)やれ

「失敗したくないからやらない」というのは、やればできたかもしれない「可能性」を残しておきたいという気持ちの現れです。

言い訳している状態では現状は何も変わりません。

  • がんばってるのが知り合いにバレると恥ずかしいなら、別のアカウントをとって始める
  • 0いいね、0RTで反応がないのがバレるのが恥ずかしいなら、絶対だれかがRTやいいねしてくれるハッシュタグを使う
  • クソリプがくるのが怖いなら、主観的な意見ではなく事実ベースで発信する、炎上しにくいSNS(Instagramなど)を使う、ブログのコメント欄を非表示にする

まずは「どうすればできるか」と考えることから始めてみましょう。

筆者の場合の目標設定失敗事例

やったこと:毎日Twitterで芸人のイラストを投稿する

趣味アカウントで毎日芸人のイラストを投稿する(2019年1月〜8月のうち毎日、250枚で終了) 。

Twitterで**#5分くらいで芸人さんを描く**を検索するか、下記のQRコードを読んでみて欲しい。 最初の方がクオリティーが高いので最初の方を見てほしい。

#5分くらいで芸人さんを描く

誘導したいサイトはお笑いライブの検索サービスなので、ターゲットであるお笑いファンと親和性があるのでは?と考えました。

目的

  • 個人開発サービスの宣伝

Twitterのプロフィールページに個人開発サービスのURLを貼っておく、固定ツイートにしておく。 絵に興味を持ってプロフィールまで来てくれた人がサイトを知ることができる。 宣伝色が強すぎるとユーザーに嫌がられると考え、ツイートにはURLを含めず。 (ファンアートを描くことに否定的なファンもいるため、公式感を薄める)

  • 芸人宣伝

毎日違う芸人のイラストを描くことで、いろんな芸人がいることをフォロワーに知ってもらう。

  • 趣味アカウントの宣伝

ファンコミュニティでの知名度があがれば、情報をおすすめしやすくなる。 チケットを優先的に融通してもらえるなど、信用があがることで得をする。

  • 画力向上

イラストが描ければ自分の情報発信能力が上がる。

拡散される手段の想定

  • 芸人名をツイートに入れて、ファンに検索で見つけてもらう
  • フォロワーや検索で見つけた人など、ファンにRTされる
  • 芸人本人に引用RTされる

結果

サイト宣伝、趣味アカウント宣伝:失敗

イラストとしての魅力のなさ、題材のマイナーさから「もっと見たい!」と思う人がいなかった

ツイート発見 → プロフィールをクリック → フォロー という行動まで繋がらなかった

芸人宣伝:失敗

結局自分が知ってる芸人でなければ興味がないので見てる人はスルーする

絵に引きがないので、「この人どんな人なんだろう?」と新しく興味もわかない

画力向上:失敗

毎日短時間で作成できるように構図や線を簡略化した結果、記号化されすぎた

宣材(事務所の公式プロフィールに載っているような写真)をベースに描いたので、スーツ姿で正面を向いている男性2人、と顔も服も同じで髪型だけが変わる絵ができあがった

毎日変わり映えのないイラストが投稿されるだけになり、エンゲージメントが落ちた

と、どの目的も達成できないさんざんな状態になってしまいました。

拡散される手段の想定も間違っていました。

  • 検索で見つけてもらう

芸人名で検索する人は芸人本人の情報に興味があるわけで、ファンアートには興味がない。

よっぽど上手ければ感心したりファンになるが、そこまでの魅力がない。

  • ファンにRTされる

RTされるにはかわいい、かっこいい、共感などの要素が必要。

かわいくもかっこよくもないとっかかりのない絵。

誕生日に合わせて投稿したり、タイムリーな話題を描けば共感されやすいが、そうすると制作コストが上がるので難しい。

  • 芸人本人に引用RTされる

フォロワーはその芸人のファンなので、その芸人以外のイラストには興味がない。

毎日違う芸人を描いていることで、特定のファンに好かれにくい。

とさんざんでした。

たまに芸人本人から反応があって嬉しい、

ごく稀に「イラストいいですね!」と言ってくれる人がいて嬉しい

と私が嬉しいだけで、サイトの宣伝施策としては完全にダメダメのダメな施策でした。

時間をかければそれなりにクオリティーの高いものを提供して拡散される可能性もあります。

ただ、それだと肝心のサイトの開発に取れる時間がなくなってしまうので、この宣伝方法は断念しました。

改善案

自分の強みは画力ではなく「情報を整理してまとめる力」だと再分析しました。

今考えているのは、Wikipediaで得られるような情報を画像1枚にまとめた「芸人のプロフィール帳」のような画像を作ることです。

Wikipediaってなんか読みふけっちゃうことありますよね。それは自分だけでは知れない「歴史」が書いてあるからです。

いろんな芸人のネタを見る機会はお笑いファンといえどないので、その人の人となりがわかる1枚があれば「もっと他のも見たい!」と思うのではないでしょうか。

これだといろんな芸人を描いたイラストのストックを再利用できるので、時短にもなります。

自分が興味を持っているインフォグラフィックの練習にもなります。

「情報のまとめ」という内容にして、ツイートにもサイトへのリンクを貼ろうと考えています。

2019年中はサイトの開発を優先すると決めたので、来年以降にまたリベンジしたいです。

まとめ

最初のうちは楽しく描いていたのですが、だんだん自分でも飽きてきて「毎日投稿する」以外の目的がなくなってしまいました。

「いろんな芸人を描く」という目標を立てたばっかりに、描いても描いてもその人ごとの「クセ」を掴める前に違う人を描かなければいけません。

描いてても楽しくありませんし、宣伝効果も出ていませんし、毎週「描かなきゃ…」と週末に10枚かきためて、1日が潰れていたので本当にやめてよかったです。

絵を描く時間、何を描くか考える時間を開発にあてられるのでかなり生活に余裕ができました。

「毎日やる」信仰はいろんな分野にありますが、「つらかったらやめてもいいんだよ」と伝えたいです。

自分が楽しくできる続けられることを見つけましょう!