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「5000兆円ほしい!」を叶えるためのキャリア目標設定

はじめに

エンジニアの皆さんこんにちは!

5000兆円ほしいですか?年俸5億ほしいですか?

本業エンジニア&趣味も個人開発のかしいです。「ワラリー!」というお笑いライブの検索サービスを運営しています。

最近、大企業SIerからエンタメ系のWEBベンチャーに転職し、自分が目標としていたキャリアチェンジができました。

キャリアに悩んでる人にとって、この章が目標設定の役に立てれば幸いです。

「5000兆円ほしい」を叶えるための目標設定のやりかた

目標設定に悩む人あるある…。

なんとなく毎日「このままでいいのかなぁ」と感じるものの

  • 「やりたいことがない」
  • 「趣味もない」
  • 「何をすればいいのかよくわからない」

結果、「このまま」を続けてしまうという負のループに陥いる…。

この章の目標設定のステップにしたがって、一緒に5000兆円を手に入れましょう!

やりたいことを書き出す

今の生活で「こういうことをしたいなぁ」ということを、とりあえずいろいろ書いてみませんか?

「おいしいケーキが食べたい」

「友だちと一緒に遊びたい」

「旅をしながら働きたい」etc…

たいそうな目標じゃなくていいんです。現実的じゃなくてもいいんです。

「したいことがない」という場合は、「なんかやだなぁ」ということをつらつら書いてみましょう。

やりたいことの優先順位を考える

「もうないか」というところまで書いたところで、いったん立ち止まります。

とりあえずいろいろ書いてみると、「これはどうでもいいな…」とか、「これは本当にそれ」と優先順位がつけられるようになっています。

人によっては家族と過ごす時間が1番とか、趣味が1番、それよりもとにかくでかい家を建てたいとかいろいろあると思います。

「やだなぁ」なことを書いた場合はどれが1番イヤかを考えて、「その嫌なことがなくなること」をまず目標にしてみましょう。

この章では「5000兆円ほしい」が1番やりたいことだったという仮定のもと話をすすめます。

「なぜ」それが1番なのかを考える

「5000兆円ほしい」とは一体どういう意味なんでしょうか。

「好きなときに好きなようにお金を使いたい」という消費者としての願望だったり、

「資金を気にせずに投資して自分の夢を実現したい」という意味なのかもしれません。

「働かなくてもいいくらい金銭的な自由がほしい」という人もいるかもしれません。

「5000兆円ほしい」だとと途方もない目標に見えますが、たとえば「金銭的な自由がほしい」に置き換えると現実的な目標が見えてきます。

自分に必要な最低の生活費を把握する

→ 生活費以上のお金を何らかの方法で稼いで貯蓄する(労働か投資か)

→ 継続的に、かつ楽しく生活費以上のお金を稼げる方法を見つける!

それが叶えられるためには何をやるべきなのかを情報収集する

「継続的にたのしく生活費以上のお金を稼げる方法を見つける」に目標が変わったところで、どんな選択肢があるか情報収集してみます。

情報収集のコツは、ネットだけではなく実際に人に会って話を聞くことです。

エンジニアであればConnpassやDoorkeeper、Tech Play、Meetupでもテーマ別にイベントが開催されています。

Twitterでbosyuなどの募集サービスを利用して、「ランチ行きませんか?」と受け付けている人もいるかもしれません。

自分が興味を持てるテーマのイベントにまずは行ってみて、気が合いそうか、自分もその人たちみたいになりたいかを考えてみるとやる気になれます。

すぐやれそうなもの、うまくいきそうなものから手をつける(最初は数値目標)

情報収集した上で、「これならできそう」というものから手をつけていきます。

うまくいきそうなもの

  • 自分が得意そう、続けられそうなこと
  • 需要がありそうなこと

すぐやれそうなもの

  • 自分がわくわくするもの
  • お金をかけずに始められるもの

得意なもの、好きなものを探そうとすると「自分には得意なことは何もない」「どれもやりたくない」となってしまう可能性もあります。

その場合は「まだマシ」「やればちょっとはできるかも」と思えるものを消去法で選んでいきましょう。

1週間に1冊本を読む、1週間に2回は勉強会やもくもく会のイベントに行くなど、最初は「継続する」ことを優先して数値目標を考えるとわかりやすいです。

目標を立てるときのコツとして、『SMART』という方法論があります。

  • Specific:具体的に
  • Measurable:数値で測れて
  • Achievable:達成できそうで
  • Relevant:関連がある
  • Time Bound:期限を決める

これに従うと、

「2019年末までに」→期限を決める

「個人開発プロダクトで月1万円の利益」→数値で測れる、達成できそう、金銭的に自由になるという目標と関連がある、具体的

など、「達成したかどうか」を判断できる目標ができあがります。

やってみた結果を見て目標を修正する

基本的にやってみないと、どれぐらいの目標が現実的なのかわかりません。

立てた目標に対してやってみた結果を日次、週次、月次で振り返りしていきます。

「あー全然ダメだな」とか「これは以外と反響があったな」と分析してみましょう。

「2019年末までに個人開発プロダクトで月1万円の利益」の目標に向けて今どの地点にいるのか。

あまりにも難しそうであれば目標を月1000円に変えてみたり、

逆に期限よりも前に達成したら「月2万円」など目標を修正します。

「個人開発プロダクト」という縛りが難しければ、「副業」など定義を広くしてみてもいいです。

とにかく達成できそうな目標に修正して、「少しづつ前進している」と感じることが重要です。

いろいろ試してうまくいったものを続ける。うまくいかなかったものはやめる

新しく始めることは、うまくいかない可能性もあります。

複数のものを平行してやってみて、1番うまくいった分野に時間や労力を集中させましょう。

新しく「やりたい!」というものが生まれたり、「本当にこれが重要なんだっけ?」と不安になることもあるかもしれません。

そういうときは、また1番のステップから順にやってみて人生の優先順位を修正しましょう。

筆者の場合の目標設定のステップ

やりたいことを書き出す

SIerで3年働いてみて、「会社の上司みたいになりたいと思わない。今のキャリアは続けられない」とはっきりわかった瞬間がありました。

次に何をやるかを考えたとき、

「会社にスケジュールを決められるのがイヤ」 → 「フリーランスになりたい」「汎用的なスキルを身につけたい」

「ずっと日本にいるの飽きた」 → 「イギリス(できればヨーロッパ)で働きたい」

「大企業の業務効率改善に興味がわかない。仕事がつまらない」 → 「自分のやっていることを生き生きと語れるようになりたい」

「業務システムのUIのダサさがイヤすぎる」 → 「デザインが重視される領域で働きたい」

「会社で出世しても自分の名前は売れない」 → 「クリエイターになりたい」

「仕事でプライベートの時間が取れないのがイヤ」 → 「タスク管理能力を身につけて生産性をあげたい」「不労所得を増やしたい」

などの願望がわいてきました。

やりたいことの優先順位を考える

どれも重要なのですが、実現の可能性や順序を考えると

本業はデザインが重視される領域で働く

→ タスク管理能力を身につけて生産性をあげる、汎用的なスキルを身につける

副業で自分の好きなことをやりつつ、好きなことで稼ぐ方法を考える

→ 自分の作品をどんどんつくる

→ 広告収入や販売収入など、作業せずに得られる収入を増やす

本業と副業のスキルを掛け合わせて、うまくいったスキルを武器にフリーランスになる

→ ヨーロッパに移住してフリーランスビザを取得する

という道のりがいいのではと考えました。

この時点では「フリーランスになる」が最終目標になっています。

「なぜ」それが1番なのかを考える

なぜフリーランスになりたいのでしょうか。なぜ時間的・位置的な制約を受けたくないのでしょうか。

私は上司にスケジュールを決められて、好きなときにイベントにいけないのがとても苦痛でした。

自分の好きなエンターテイメントの世界が1番大切だと思ったのです。

かといって趣味が1番だから、定時で帰れてそこそこの給料がもらえれば仕事はつまらなくてもいい、とも割り切れません。

自分が好きなエンターテイメント以上に、夢中になれる仕事を見つけたい。

自分の好きな作品が伝えてくれるメッセージのように、輝きながら生きていたい!

それが叶えられるためには何をやるべきなのかを情報収集する

「夢中になれる仕事」が何かはまだわかりません。

まずは自分の興味がある範囲で、フリーランスになりやすい職業を洗い出しました。

  • デザイナー
  • ライター
  • ブロガー
  • エンジニア

このどれかになれるように、「勉強 → 実践」のサイクルを回していきます。

すぐやれそうなもの、うまくいきそうなものから手をつける

まずは興味があったことを手当たりしだいやってみました。

インフォグラフィック:「たのしいインフォグラフィック入門」を読んでインフォグラフィックを作る。

はじめて作ったインフォグラフィック https://www.oshidoko.tokyo/entry/2017/11/02/tickets

グラフィックデザイン:フリーランスで活動する母親の名刺を作る。

ブロガー:自分が興味のあるチケットに関することを書いてみる。 https://www.oshidoko.tokyo/

ライター:クラウドソーシングサービスの『サグーライティング』を使って口コミや体験談の記事を書いてみる。

WEBエンジニア:自分の使っていたサービスが閉鎖したことをきっかけに、代替となるお笑いライブの検索サービスを作り始める。

WEBデザイン:フリーランスで活動する母親のサイトのデザインを修正する。お笑いライブ検索サービスのデザインを作る。

やってみた結果を見て目標を修正する

インフォグラフィック:ツイートしたところ1.2万RT、2万いいねくらいまでバズりました。

インフォグラフィックをまとめたブログ記事1

しかし画像1枚をつくるのに1週間くらいかかってしまい、「コスパが悪すぎる」と感じて断念しました。

グラフィックデザイン:プロのデザイナーを目指すには、「新しい発想」が自分には欠けていると感じて断念。

ライター:初めてクラウドソーシングで書いた記事がコピペまとめメディアに掲載された上、27PVしかなかったことに腹を立てて断念。

3000文字書いて300ポイント(のちに失効)で27PV。

「だったら自分でブログ記事にした方がまだ広告収入も閲覧数もあるわ」と思い、専業ライターの道をやめました。

ライティング自体は技術同人誌に寄稿したり、ブログ記事を書いたりで続けています。

ブロガー:自分の書きたい記事が需要あるとは限らず、記事ごとに1万PVあったり10PVだったり差が激しいと痛感。

オンラインサロンで信者から巻き上げるビジネスをするのか〜と思うと嫌気がさして、本業ブロガーの道はやめました。

ブログ自体はノウハウブログと技術ブログを今も運営しています。

WEBエンジニア:いろんな人に助けられつつ、サービスを2年間運営し続けています。

最初の1年間はひたすら手作業で1万件のデータを入力していたので死にそうでしたが、勉強してなんとか自動化できました。

月間12万PV程度には成長したので、ある程度向いていたのではと思っています。利益は月1万円程度出ています。

WEBデザイン:フロントエンドを作り込むことにあまり魅力を感じず。WEBデザイナーよりWEBエンジニアの方が稼げると聞いて、方向を転換しました。

いろいろ試してうまくいったものを続ける。うまくいかなかったものはやめる

ここまでやってみたところで、「まずは個人開発のサービスに注力しよう」と判断ができました。

最終的に、「個人開発サービスを成長させるための目標」と個人開発サービスを軸にした「キャリアの目標」ができあがりました。

個人開発プロダクトを成長させるための目標

短期目標: いつまで:2019年6月まで 数値の目標:月10万PV、月1万の利益

中期目標: いつまで:2020年まで 数値の目標:月30万PV、月10万の利益

長期目標: いつまで:2021年まで 数値の指標:月100万PV、月30万の利益、企業にEXITする

1年単位なのでざっくりしていますが、これをさらに月ごとに「やるべきこと」にブレークダウンしていくイメージです。

キャリアの目標

短期目標: 個人開発サービスをポートフォリオとして、ワラリーとシナジーがある会社に転職する(エンターテイメント系か、WEBメディアか、Railsエンジニアか) 月10万円を副業で稼ぐ(できればあまり作業せずに)

中期目標: ワラリーを企業にEXITする 転職先で身に付けたスキルでフリーランスになる 月30万円を副業で稼ぐ(できればあまり作業せずに)

長期目標: フリーランスとしてイギリスで暮らす 金融資産による投資の利幅を増やしていく

まとめ

目標設定して3年間生きてみた結果、

  • 自分の好きな価値観の人に会う機会が増えて人生の幸福度が上がった
  • 今いる外のコミュニティに向けて情報発信したり、それがきっかけで交流したり、ほかの人の力を借りたりできるようになった
  • SIerから「エンタメ×テクノロジー」という自分の興味とスキルがどんぴしゃな会社に転職できた

と、少しづつですが自分の目標に近づいている感じがあります。

転職したことで、「フリーランスになる」という目標からは一旦遠のいてしまいました。

しかし、「サービスを伸ばすためにはまず業界での人脈を得て、ビジネススキルを伸ばす必要がある」と考えた結果なので、前進はしていると考えています。

事業計画のように自分の人生を設計し続けるのは正直しんどいときもあります。

それでも「目標」を設定することで、「なんか面白いことないかなぁ」と呟くだけの日々から少しづつ抜け出すことができます。

この章が「5000兆円ほしい」とつぶやいているみなさんの一助になれば幸いです。

Footnotes

  1. チケットのいろは https://www.oshidoko.tokyo/entry/2017/11/02/tickets