Tanzanite ローカル起動レシピの Gecko 68 以降対応

[dynamis]

Gecko 68 以降で Tanzanite のデモがそのままでは動作しないようになっている。

対象レシピ:
https://github.com/webdino/meta-gecko-embedded/tree/master/meta-demo

file fetch

Gecko68 から file URL への fetch が CORS 制限の強化により禁止された
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/HTTP/CORS/Errors/CORSRequestNotHttp

回避策としては http server で軽量なものを導入してホストさせるか、単にセキュリティ制限を緩和する privacy.file_unique_origin=false の設定を入れる。

GDK_BACKEND

起動時に GDK_BACKEND=wayland を設定する必要があるビルドになっているが、現状それが指定されていない。

https://github.com/webdino/meta-gecko-embedded/blob/master/meta-demo/recipes-demo/gem-tanzanite/gem-tanzanite/gem-tanzanite

/usr/bin/firefox --profile "${PROFILE}" "file:///usr/share/gem-tanzanite/html/index.html"

• CORS 制限対応
• Gecko 60/68 それぞれに適した引数を付けて起動させる

[dynamis]

回避策としては http server で軽量なものを導入してホストさせるか、単にセキュリティ制限を緩和する privacy.file_unique_origin=false の設定を入れる。

tanzanite レシピの意図は軽量でローカルファイルから読み込むデモを用意することのハズであり、起動する度に専用のプロファイルを作成し直して読み込むようにしている。通常起動時の動作には影響しないので、tanzanite プロファイルのデフォルト設定 user.js に以下を追加するので良いと考える:

user_pref("privacy.file_unique_origin", false);

https://github.com/webdino/meta-gecko-embedded/blob/master/meta-demo/recipes-demo/gem-tanzanite/gem-tanzanite/profile/user.js

• 私だけでなく報告者の検証が終わったら変更を投入する。

WebViewer で起動する

• firefox ビルドのものだけなので webviewer で起動するコマンドも用意すると親切。

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note: 現状 68 ではビルド後に少し書き換えが必要な状況だが、そもそもレシピ入れてビルドしてすぐに動くことの重要性が高くはないため、プライオリティ低として他の重要な課題への取り組みを優先することに (enhancement label 付けました)

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privacy.file_unique_origin は Firefox 95 で廃止済み
Gecko 102 以降の対応には security.fileuri.strict_origin_policy を使う

• Gecko 60 まで: 追加設定なし
• Gecko 68, 78, 91: user_pref("privacy.file_unique_origin", false);
• Gecko 102 以降: user_pref("security.fileuri.strict_origin_policy", false);